さてさて伊勢編の後編。一緒に来てくれるのは引き続き妹夫婦です。
ツクヨミの話が一番最後にできました
続いて向かったのがこちら。ツクヨミを祀る月讀宮です。
参道を進むと、四つの別宮が見えてきます。ツクヨミ、ツクヨミの荒魂(内宮でもそうですが、荒魂が分けられています)、イザナギ、イザナミが祀られています。
本文で社が吹き飛ばされたというのがここで、勘仲記(権中納言藤原兼仲の日記。鎌倉時代後期)に「皇太神宮別宮月讀宮顛倒」とあります。「荒魂御體御馬足折損」ともあり、えらいことだったんだなあと。タイミングもタイミングですし(文永弘安の役=元寇の少し後)、ぶったまげたでしょうね。
荒魂を分けてるのとか、そっちの神像が騎馬らしいのとか、色々生かしたいなあと思ったり。幸いにもあのツクヨミを温かく受け入れて頂く声もしばしば頂戴しておりますしね。お届けできるよう頑張ります!
千木(屋根から突き出しているひときわ長い触覚みたいなやつ)が地面に対して平行なのを「内削ぎ」といいまして、こちらは全部内削ぎですね。
内削ぎのお宮には女神が祀られているという説がありますが、明らかに男女混淆のここでこうなので、内削ぎ=女神ではないことが分かります。
考えてみると猿田彦神社も内削ぎでしたしね。
無事かえる
鳥居の貫(下側の横柱)には神紋の裏花菱がついています……が、これでは分かりませんね。とほほ。後ろから花を見たような形で面白いんですよ。
かの有名な夫婦岩はライトアップされていましたが、なんか不気味な仕上がりになりました。
しかもピントが派手にずれているという。もっと落ち着いて撮っていれば……
さて、作中ではカエルが出てきて喋った二見興玉神社ですが、実際本当に沢山カエルがいます。
手水舎もカエルです。閉じた口からだばだばよだれみたいに垂れててちょっと面白かったです。
陽輔がくすっとなった「無事かえる」の話も解説されています。
こちらが猫クビトと会話していたカエルです。カエルの上に子ガエルがちょこんと乗っているのが可愛らしくて、これを喋らせようと決めたのでした。
もし読み返される時は、このイメージで是非。
そんな感じで伊勢編はここまで。妹夫婦は本来もっとびしばし写真に写り込んでいたのですが、妹が嫌がるのと、大抵の場面で仲良く手を繋いでいて腹が立つのでその辺は外しております。ハッ。(鼻で笑う)はぁ……(その後哀しみに包まれる)
次は滋賀編です。キツネが出てきたあそこや、陽輔が過労で倒れたあそこについて書く予定です。引き続きお付き合い頂けましたら~。
追記:伊勢編前編と鎌倉編、画像をクリック(タップ)しても大きくなりませんでしたが、修正しておきました。改めてご覧頂ければと~。