使っているトラックボール(エレコムのM-DT1DRBK。市場価格4000円台)を落っことしてホイールをぶっ壊してからしばらく経ちました。
開けろ! FBIだ!
トラックボール(エレコムのDeft)を不注意から落っことしたところホイールが効かなくなりました。グワアアア
— 尼野ゆたか (@amano_yutaka) July 4, 2022
キーボードなりなんなりで代用できるっちゃできますが……ウウウ
ケンジントンのこれとか試したいとは思ってたけど、でもそれは今日じゃない……(トムクルーズ顔でhttps://t.co/QQLz8vell0
このツイートから早一月。何となく使えてしまうので使ってしまっているのですが、本来仕事に使う道具を壊れたままにしておくっていうのはありえません。
たとえばもし尼野ゆたかがFBIの捜査官だとして、銃が壊れてたら大変じゃないですか。麻薬密売人のアジトに「FBI! open up!」とか言って突入しても蜂の巣にされて終わりです。作家でよかった……
ところでそもそもトラックボールとは?
たとえばマウスは緊急用のがあるのですが、最早トラックボールに慣れてしまって戻れません。何がちゃうねんという方のために、ぶっ壊したやつの写真を上げつつ説明してみます。
メリットは二つありまして。1つが、小刻みに腕を動かすのと違って指を動かすだけなので疲れにくいこと。どうしても触ってる時間が長くなるのでこれは大きいです。人によって合う合わないはあるんですけど、僕は中々相性がよいです。
そしてもう一つが、本体を動かさないので場所を取らないことです。「机周りがもので溢れ秩序を喪失しているが、それでも原稿を書かないといけない」という事態に見舞われることが作家にはあるのですが(そんなこと起きない作家も大勢いいるらしいですが、僕は疑っています)、そういう時にマウスだとものが邪魔になるんですよね。しかしトラックボールなら問題ないわけです。
そういや最近ちょっとPCデスク周りの諸々や部屋の収納や文房具系を改善し、大きな成果を上げているのですが、トラックボールだけ壊れたままというのはいかにもおかしいです。やっぱり買うか……
実は色々あるトラックボール
前々から次はこれかなーっと思ってたものがありまして。それがツイートでも触れてたこちら。
いいですよねこれ。なんか形がスーパーハッカーとかが使ってそうで格好いいですし、色々な機能が山盛りっぽくて格好いいですし。
少年の心を持っておりますもので、機械には機能が沢山ついていればついているほど胸がときめいてしまいます。隠しコマンドを入力すると空が飛べたりミサイルを発射できたりするのが理想です。
しかし普通に1万円超えてくるんですよね。ちょっと二の足を踏む。
しかし他にも選択肢はあります。こちら。Amazonで5000円。
黒いボディに青いボールって配色格好いいし、ぐいっとえぐれてて人間工学駆使してそうな外見も格好いい。
ただねえ~すげー人気商品なんですよね~。
少年の心を持っておりますもので、特に好きなわけでもない有名人が宣伝してたりAmazonレビューが8000以上ついてたりする道具は反射的に「別にいいや」ってなっちゃいます。
知る人ぞ知る名機を使いこなすってロマンじゃないですか。無表情なハッカーの女の子がペンタゴンをハッキングした容疑か何かで当局に追われて部屋に転がり込んできて、仕方なしにPC貸したら「へえ。いいの使ってんじゃん」とか褒めてくれるみたいな感じが理想です。
とはいえ、金額にして5000円以上です。この差は大きいな……やはりこれにするか……無表情なハッカーの女の子が部屋に転がり込んでくる予定もないしな……
あ、そう言えば文学フリマ参加します
しかし正直言うと5000円でさえ痛いのです。上記の色々で出費した上に、9/25に文フリ参加する時にもっかい頭の色変えようかなと思っておりまして(今度は別の色になるかも)。
うーんうーん……どうしたものか……というかそもそも文フリに読者さんが誰か来てくれるんだろうか。心配になってきた。
尊敬する佐々木禎子さんの同人誌にお声がけ頂いて一本書きました。とある作品の番外編です。尼野ゆたかの本持ってきて下さればサインとかもりもりします。是非いらしてください。
良工は先づ其の刀を利くし、能書は必ず好筆を用う
あれこれ悩んでいて、ふと思い出したことがありました。
かつての尼野ゆたかは道具に金を使わない人間で、「よい小説を書くのはよい作家だ。よい道具ではない」などと嘯いておりました。いやそこまで強気で出てはいませんでしたが、まあ道具は安く済ませてたんですね。
そんなある日、昔の知人が「仕事に使う道具をケチるな」と言ってきまして。試しにその通りにしてみたら大幅に色々改善したのです。なのでこの言葉は今でも心に留めています。
考えてみれば、小説を書くこと以外に大して生産的なことをしていない尼野ゆたかが、小説を書くことに対して生産性を高めようとしないというのは、これは人倫に悖る行いと言っても言いすぎではないかもしれません。尼野ゆたかの倫理と小説執筆の精神。
弘法大師でさえ実際は筆を選ぶのが大事と言っていたので、尼野ゆたかは大人しく……買うしかないか……