倍率ドン! さらに五倍!(爆発的に古いネタ
コミカライズもはや五巻目。漫画を担当されている霜月さんと暁花薬殿物語との相乗効果は更に増していて、頁をめくるのが楽しみで仕方ないほどです。
表紙の凜々しくも不敵な感じ漂う千古の表情に始まり、カラー扉の帝と千古のリラックスした中にもときめき漂う日常、あるいはキャラクターたちの見せるコミカルな表情。勿論美しいお召し物の数々も見事の一言です。
明子や星宿などただ可愛いだけではない姫様たちも味わい深く描き分けられていて(四人勢揃いの扉が素晴らしい)、更には強烈な目力迸る内侍ですよ。これはドキドキせざるを得ない……!
今回重要な役回りを担う葛の葉の青女房などすごく表情豊かで、なおかつ他にはあまり見られない蓮っ葉で蛮カラな顔を見せてくれるのですが、それもキレッキレで素敵です。うん、内侍もいいけど彼女もいいな……
そう女の子ばかり見ているわけではありません
とこれだけでは女の子ばかり見ているかのようであるので真面目な話をしますと。
物語は着実に進み、内裏という存在が持つ歪みと闇とがどんどんむき出しになっていきます。
そう、平安の都で雅やかに過ごすお話ではないのです。コミックで追いかけてらっしゃる方に万一でもネタバレを仕掛けてはならないので言葉を選ばねばならないところですが、物語はここからどんどん展開し広がりを見せていくのですよ。
当然それだけに嵐も波も激しく押し寄せるわけですが、それから逃げず各々の道を進んでいく彼女たちの姿がとても魅力的なのです。
いや~、あのシーンやあのシーン、この台詞やその台詞をコミックでも見たくて仕方ありませんね。今後も着実にストーリーを進めていって頂きたいものです。そのための応援は惜しみませんよ~~!
宰相の君を推したい。激しく推したい。
ちなみに原作も大好きな僕ですが、コミカライズで新たにファンになったのが、主人公・千古の侍女の一人である宰相の君。
泣きぼくろが印象的な美人さんなのですが、実家に帰った時にめっちゃドヤ顔で自分の仕事っぷりを盛って話してしまい、あとから恥ずかしがるという何とも愛らしいエピソードの持ち主なのです。可愛いなあ。
宰相の君が宮仕えを頑張る四コマ漫画「宰相の君がため」のスタートを心待ちにしています……!(結局女の子ばかり見ているのではないのか